世界的雑誌 ”The New York Times”、2021年2月22日に発行の新聞に掲載された日本の女性起業家とは一体?
■それはいま、世界から注目を浴びている。
■【20歳の代表の生きる世界】
そもそも何故彼女にオファーが届いたかと言うと、前述した “note” に彼女が残していたあるブログだった。【自殺未遂の事とか 今日は殴り書き】と題されたそのブログには彼女が2020年に起こした自殺未遂について記されていた。彼女は2020年1月からうつ病を患っており、2021年の今も闘病中だと言う。彼女はうつ病と共に “解離性障害” そして、“パニック障害” を罹病している。ブログに記されている自殺未遂は、そのパニックによるものであると、彼女は The New York Times の記事で語っている。
■支局長が逃さなかった彼女の “ある言葉” とは
彼女がうつ病を患ったのは新型コロナウイルスが流行する、ほんの少し前の話だった。故にうつ病と診断され間もなく、パンデミックにより世界が混乱に陥ったことで、彼女の精神状態はさらに悪化の一途を辿った。人付き合いが得意ではないと語る彼女も、新型コロナウイルスによる外出自粛や緊急事態宣言で友人と会えなくなってしまったことは “落ち込んでいる心に差し込む光を、遮るようなもの” で、孤独を感じずにはいられなかったことだろう。冒頭の言葉は、そんな、新型コロナウイルスとうつ病の狭間に生きた彼女の闘いを物語る一言だった。モトコ・リッチ支局長は記事に、彼女の写真と共にその言葉を並べている。
■彼女が苦悩した“及ばない理解による決めつけ”
彼女が一番つらかったと語るのは “及ばない理解による決めつけ” である。“うつ病” は誰もが一度は聞いたことのある言葉だろう。しかしその言葉の実態を正しく理解している者は少ない。故に「甘えだ」「弱いからだ」「気力で何とかなるものだ」と、心ない言葉を投げられるようだ。事実、うつ病をはじめとする精神疾患の全てが、甘えや弱さから来るものではなく、“何とか” もならないことだ。しかしうつ病という言葉をテレビ等のメディアを通して聞いたことがあるからとその真偽を問うことなく、まるで『すべてを知り、理解している』かのように接する人々が、この国には多くいる。それは彼女をはじめ、精神疾患を患う者への冒涜とも言えるだろう。
■彼女が生んだ企業、そのサービスとは。
「そんな冷たい国と心ない言葉に苦しむ人々は多くいるのに、これまで誰も声を上げてこなかったことが、不思議でならない」
「世間の風潮(タブー)を変えることは、行動してみれば、頭で考えるほど難しいことではないかもしれない」
彼女はそう語っている。
彼女の企業は[Bloste/ブロステ]、心理カウンセリングサービスのマッチングアプリを開発、運営している。心理カウンセリングはうつ病をはじめとする精神疾患の治療に必ずというほど用いられるものである。彼女の生んだサービスは、そんな、心理カウンセリングを必要とする “お客様” と、心を癒す専門家 “心理カウンセラー” をつなぐ【お客様と心理カウンセラー様をつなぐマッチングアプリ Bloste/ブロステ】である。
【1,500円~4,999円まで】の価格内でカウンセリングを受けられ、サービスの平均相場である5,000円~という常識を覆した。加えて、従来、医療機関でカウンセリングを受ける際には約1ヶ月~半年、長いところでは1年以上という期間、予約を待たなければならないという問題があった。しかしながらこのサービスは最短で【約1時間後~】予約が取れるのだから “助けを必要とした時にすぐに頼れる居場所” とも言えるだろう。
またブロステで所属するカウンセラーは、あくまで個人登録であり雇用関係ではないことから、自営業としてカウンセラーの仕事をしていたり、資格を持っているが活用できていなかったという人々の働き先にもなっている。
The New York Times をきっかけにフランス語のデジタル新聞 “La Press” からもオファーを受けているという駆け出しの彼女が、今後どんな活躍を遂げるのか目が離せない。
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